墓じまいとは
現在あるお墓を撤去し、更地に戻すこと
墓じまいとは、現在あるお墓を撤去し、更地に戻すことを指します。
その際、お墓に遺骨が納められている場合は、新しい供養先を決める必要があります。
お墓じまいをする理由
- お墓が遠方に有り管理が難しくなった
- 子や孫への負担がかかることを避けたい
- 年齢や体力的な問題でお参りに行くことができなくなった
- 時代経過に於けるお墓に対する価値観の変化(家制度が廃止され50年以上が経ち個人の価値観が多様化している)
- お墓の継承者がいない=無縁墓になってしまう不安
- 埋葬方法の多様化(樹木葬、納骨堂、永代供養墓、散骨 など)
理由はさまざまですが、
近年、少子高齢化・核家族化が進んだことや、宗教観の変容など様々な要因から、
お墓じまいを選択する人が増加しています。
メリット
3つの負担軽減
1.お墓の維持や管理をすることへの心身の負担軽減
「しなければいけない」から「こうしていきたい」へ供養の気持ちが変化していきます。
2.墓地管理費等が無くなることの金銭面での負担軽減
年間の管理費や維持・修繕費用などの負担を無くすことができます。
3.継承者への負担軽減
お墓を守ってきた中で自身が不自由を感じている案件を子や孫に引き継ぐ必要がなくなる
デメリット
デメリットは解決できます
1.親族や菩提寺との関係が悪くなってしまうこともある
事前に家族や親族、菩提寺と「何故墓じまいが必要なのか」についてしっかり話し合いそれぞれの意見を尊重し墓じまいへの理解を得ることが重要です。
2.墓じまいの費用がかかる
行政手続き費用、墓石撤去費用、新しいお墓の準備費用、閉眼供養などお寺様への費用等地域や墓地の形態によって違いがあるため、事前に見積りを取り納得した上で進めていけば安心です。
3.精神的な負担がかかる
家族の絆を象徴してきたお墓を自分の代で手放す事は感情的に負担がかかるので、家族や親族と深く話し合い、現状より良い供養ができる事を信じて進めていくことが大切です。
4.合祀供養になるとお骨を返却することができない
親族で話し合い、予め個別で供養したい方のお骨を確定しておくことが重要です。
手順・費用
面倒な手続きも美尚がサポート
お墓じまいの手順
1.親族や関係者の同意を得る:まず、親族や関係者に墓じまいの意思を伝え、同意を得ることが重要です。
2.墓地の管理者に連絡する:現在のお墓がある墓地の管理者に、墓じまいの意思を伝えます。寺院墓地にある場合はお寺様へ相談して話を進めていきます。
3.改葬の手続き:取り出した遺骨を新しい場所に移すには、新しい受け入れ先を確保し、改葬許可証※を取得します。※改葬許可証の取り方は自治体によって異なります。
4.解体業者の選定:お墓を解体し、更地に戻してもらうための業者を決めます。
霊園によっては指定石材業者がありますので、管理者へ確認してください。
5.遺骨の取り出し:お寺様に閉眼法要(お精抜き)を行っていただき、遺骨を取り出します。
6.お墓の撤去:お墓を解体し、更地に戻します。
7.新しいお墓へ納骨する:改葬先の管理者に改葬許可証を提出し、遺骨を納骨します。
※改葬許可証の取り方
1.改葬許可申請書を取得する:現在のお墓がある自治体から「改葬許可申請書」を取り寄せ、必要事項を記入します。
2.埋葬証明書を取得する:現在のお墓の管理者から「埋葬証明書」を発行してもらいます。
3.改葬許可証を申請する:改葬許可申請書、埋葬証明書を自治体に提出して、「改葬許可証」を取得します。
お墓撤去にかかる費用
お墓を撤去して更地にするにはいくつかの費用がかかり、墓石の大きさ・数、区画の広さなどによって金額が異なります。
具体的な内訳は以下の通りです。
■墓石と基礎部分の撤去費用:墓石と墓石の下にある基礎部分を撤去するための費用です。
■墓地を更地にする費用:撤去後に土を入れ替え、平にし、整地するための費用です。
■撤去した墓石を処分する費用:撤去した墓石や基礎部分を処分するための費用です。
■運搬費・人件費:撤去した墓石や基礎部分を運搬するための費用です。距離や量によって異なります。
※その他、見積内容以外にかかる費用としては「お寺様へのお布施」「新しい納骨先の費用」「行政手続費用」などがあります。
面倒な手続きも私たちがお手伝いさせていただきます
ここまで読んで“お墓じまいって大変そう”と思われた方も多いのではないでしょうか?
何度も経験するものではありませんし、慣れている方はほとんどいらっしゃいません。
ですので、遠慮なく私たち、美尚にご相談ください。
経験豊富なスタッフが、しっかサポートさせていただきます。